今日は桃の節句。
暖かい日差しの中、あちこちで赤やピンクの雛飾りを見かける1日でした。
さて、cocokaraさんでの「とり展」に続き、遊美工房さんでの「ひいな遊美展」が終わって数日。
最後の土日から、公私ともにドタバタで生気の抜けた身体にも、そろそろと血の気が戻ってまいりました。
ふと、日常に戻って振り返ってみれば、今回の展示は何だか夢のような時間でした。
玉のような島々から名付けられた、今も独特な文化が息づく玉島で、色んな方とお会いする事ができました。
地元のご近所さんが、ひょいと顔をのぞかせる遊美工房では、立派なお雛様と桃の節句にまつわる昔のお話を聞かせてくださいました。
そして何より、地元の和菓子屋さん「松涛園」さんのご主人が手がけてくださった創作和菓子の可愛らしさに今でも心が弾むようです。
今では物を作ることが自分の中で当たり前の事になってしまって、「形になる」ことへの感動とか衝撃とか、最近なかったかもしれません。
相方の原画を見た時や、窯から作品を出す時はどきどき・わくわく・うきうき・きゃっほ~!となるんですけどね…。
和菓子と土、素材こそ違いますが、「形にする」ことの素敵さを改めて思い知ることが出来て、なんて幸せ者だことか。
pitter×patterの作る笛たちも、そう感じてもらえる物でありたいものです。
過ぎてしまえばあっという間。
搬出を終えた会場。
食べて無くなった和菓子。
まるで夢のような女の子のお祭りの日。
それでも、日常に戻った誰かの家で、優しい土の音とともに誰かが笑ってくれてたらいい…。
そう思えた今日、春はもうすぐ。

この度、素晴らしい企画に声をかけてくださったテハ design unitの皆さん、素敵な会場を使わせてくださった遊美工房さんと力を貸してくださったスタッフの皆さん、そして可愛らしいくて美味しい和菓子を作ってくださった松涛園のご主人、本当にありがとうございました!
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- 2016/03/03(木) 23:07:31|
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小さい時からずっと持っているものがあります。
小学校の時から使っている竹の物差し
中学校の時からあるメモ帳
高校の時から着ているパジャマ
学生時代のTシャツ
……は流石に作業着に回しましたが、捨てることなく使い続けていたり、はたまた使う機会を逸していたりして側にあるものたち。
大事に使い続けて、ぼろぼろになるまで使い切ったら、物に魂が宿って神様になるなんて。
とてもすてき。
たまに飽きてしまったり、要らなくなったりする事もあるけど。
できる限り大切に。
できる限り使い切る。
そんな気持ちを思い出した。

ちなみに、作業用の雑巾はふと気がつくとアンティークのレースみたくなる。ここまで使い切ったタオルを、ここ以外で見たことがないけど、きっと夜中にはひらひら動き回ってるのでしょう。
- 2016/01/28(木) 00:10:18|
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さて、前回の記事で「いつもの日常に戻ったぞ」と言ったのもつかの間、家の方でバタバタして一週間。
作業机に向かうのもなんだか新鮮な感じの今日。
粘土をこねて
固まりをくり抜いて
細工をしたらくっつけて…
あとはちまちま形を出して
ただそれだけ。
たまにひと息つくけども。
ピンとフリーズになった視界は、二重になっているけども。
次のイベントに出す奴につけ忘れた毛について、相方とちらっと話しつつ…
「いつもの」と思える一日。

- 2015/11/13(金) 23:50:02|
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6月に入り、梅雨らしい天気になってきました。
少し前の夏日も嘘のよう。
高い湿度の中を、ポツポツ雨が打つ音が聞こえます。
田んぼからは蝦蟇蛙でしょうか、迫力のある輪唱が響いてきます。
梅雨ですなぁ。

この時期は土笛の乾燥スピードがゆっくり
- 2015/06/11(木) 22:01:04|
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儚げなピンク色フィーバーも終わり、いよいよ暖かい季節が近づいています。
木々も芽吹きはじめ、山はこれからみどりの季節。
そのはじまりはとっても
少し大きい文字華やか。
薄いみどり
濃いみどり
黄色味の強いみどり
白っぽいみどり
中にはまだ冬の気配の残る茶色い枝、
遅れて咲き始めた山桜の薄ピンクや
木の根元から覗くミツバツツジの紫も。
まだまだ肌寒い日がありますが、色とりどりにはしゃぎたくなる春です。
さてさて、そんな今日は個展に向けて最後の窯焚き。
展示の詳細は追ってUPしますので、しばしお待ちを。

- 2015/04/16(木) 00:59:20|
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