さて、個展用の作品焼成を間近に控えた今日、稲刈りして来ました。
幼い頃からの恒例行事。
毎年、一日かけて刈った稲を運んで柵に掛けたものですが、今年は餅米だけを自分たちでする事にしたのであっという間に終わってしまいました。
小さい頃は、田んぼを走り回り、稲の束をひとつ抱えて運ぶのもやっと。
最後に束から抜け落ちた稲穂を探して回収するのがお役目でした。
ご飯どきには、そうして大切に作ったお米の粒を残さない、とよく言われて育ちました。
とはいえ、大きくなっても手伝いに戻れるのは植える時や刈る時だけ。
お米作りの、日々の大変さは未だに分かりません。
ただ、稲の束を掛けている途中、落ちた稲穂が目つくようになった事に気づきました。
掛けた稲の列に被せた雨よけのビニール。
これは紐などは使わずに、束からつかみ出した稲でくくり付けます。
そういえば、ある時から何度か教わった覚えはあるのですが、すっかり忘れていたので今日も一から教わって結びました。
その、並んだ稲の結び目がやたらと美しい手仕事に見えました。
昔は大役だった事が、当たり前のことになってる。
昔は知りもしなかった事を、教わるようになってる。
ふと、時の流れを感じました。
連日の大雨でフカフカに水を含んだ田んぼに足を取られ、
コケました。
べしょっ……と。
今も昔も、相変わらず田んぼでは転げまわります。
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- 2013/09/07(土) 21:11:09|
- ピタさんの徒然
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