この前、久しぶりに近所を歩いてみた。
目的地までぽてぽて歩く。
普段、窓の外を流れていく景色をキョロキョロ見渡して…
運転席で固まっているカラダの其処此処を、ギシギシ言わせて…
坂道を下ると、大きな水路沿いを行く。
まだまだ坂道になっている道路よりも、大分下を流れる水。
さらに、それに沿って走る線路脇には繁った草木。
枝葉が垂れ下がって、水面すれすれになっている通り。
夜になると暗くなるここは、昼間も少し影になる。
ひら…
穏やかな音を立てる水面に、音もなく黒い影が漂う。
ひらひら…
それは1匹、あちらに2匹。
道と隔てる柵越しに、よく見れば枝先にとまる姿も。
どうやらここは、彼らの楽園。
少し前に、端っこの草木が刈り取られていたのを思い出す。
黒い羽を瞬くように動かして、鮮やかなエメラルドグリーンの軌跡を残して飛び回る。
薄暗い木陰の中で、静かに残る小さな楽園。
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- 2015/09/15(火) 00:00:04|
- ピタさんの徒然
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